ケカレチにならないように

タワーマンションの建設などを行うときには、

いったん広大な一つの土地にするために

その建設地に古くからあった商店や住宅が

一斉に取り壊されて更地となっていきます。

 

先日たまたま通りかかったところも

そのような感じのところで、

古くからあったであろう商店や住宅がなくなり、

1つの広大な更地に変化しているところでした。

 

 

マンションが建つんだろうな。

 

そんなことを思っていたのですが、

 

ふと、

そんな更地化している広い土地の一か所に

1軒だけぽつんと家が残っているのに気が付きました。

 

そして、

その1軒の家を守るように工事用のフェンスが張られ

そのフェンスの外側では荒々しく重機が音を立てて

古くからあった住宅をすべて取り壊して

更地化していました。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

イヤシロチとケカレチ

というものがあります。

 

言い換えれば、

気の流れの良い土地と

気の流れの悪い土地。

 

 

イヤシロチは、植物が良く育つ場所で、

そこに住んでいる人が元気になれる場所を言います。

 

神社はほぼ間違いなくイヤシロチに建てられているそうで、

鳥居をくぐった瞬間に”外”とは明らかに違った空気になるのは

そこがイヤシロチだからなのでしょう。

 

僕自身は、神社の”中”に入るときよりも、

”外”に出るときのほうがその違いを強く感じます。

 

”外”に出た瞬間に、

ああ、

また”この世界”に戻ってしまったのか、

と思うくらいの

変化を感じるときさえあります。

 

 

 

ケカレチは、

イヤシロチとは逆で、

植物が育ちににくい場所だと言われています。

ものも腐りやすかったり、

人が病気がちになったりとか。

 

理由がわからないまま

なぜだかカラスがしょっちゅう群れているような場所があれば

そこはケカレチだと言われています。

 

 

 

マンション建設ですが、

基本的には、背後に大きな建物が建っていると

そこはイヤシロチではなく

ケカレチだと言われます。

 

まぁ、確かに、

高いところから見下ろされるような感覚、

壁にさえぎられるような感覚があるから、

ケカレチと言われるのでしょう。

 

 

じゃ、先日見かけた1軒だけぽつんと残った家は

ケカレチになってしまうのか。

 

こればかりはここでは勝手なこと言えません。

そこに残る人の強い意思があるでしょうから。

 

僕だったら、

そこがケカレチにならないように

可能であれば、

何とか工夫するかな。

 

でも、どう工夫すればいいのかな。。。

 

 

何の本で読んだのか記憶が定かじゃないですけど、

 

首都圏の林立したビルの谷間に

昔ながらの家がポツンと残っていて

それが名家だったりすることもあると聞いたことがあるので。

 

確かそこには、

土に木が植えてあって、

水が流れていたんじゃないかな。

 

都会の真ん中にあるような神社でも

奥に行けば木が覆い茂ってますよね。

(夏になるとシマシマの蚊が飛んでいるくらい茂ってるところも。)

 

水はたとえ少しであっても

流れていることが重要なのかな。

 

木火土金水のちょうどよいバランスかな。

 

カラスが来ないようにゴミなどにも

気を付けたほうがいいな。

・・・

とか。

 

全然自分ごとではないけどね。

 

 

でも、そこに残る人には

イヤシロチだと言われる要素を

取り入れてほしいな。

 

 

勝手な勘繰りだけど、

おそらく更地化の話しで相当揉めたんだろうなと。

色々あったんでしょう。

それだけ不自然に感じたもん。

 

あとから入ってくる人は

そこに1軒家が残っているのは承知の上だけど、

1軒残る人はそれなりの覚悟も必要でしょう。

 

けど、そこに1軒で残るからには

気枯れる(ケカレル)ことなく、

幸せな日々を過ごしてほしいなと。

 

 

ただの通りすがりで思った次第です。

 

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。