医療費通知の金額と実際の負担額とが違う

医療費控除に関する手続について(Q&A)に、

「医療費通知」に記載された負担額と実際の負担額とが異なる場合

の取り扱いが掲載されています。

 

所得税の確定申告で医療費控除の適用を受けるときに、

病院や薬局の窓口で受け取ったレシートを1枚1枚集計しなくても、

この「医療費通知」があれば、

ある程度集計されているので、

医療費の集計が多少便利になっているのですが、

(もちろん件数にもよりますが、)

 

題名に示したとおり、

医療保険者から送付を受けた「医療費通知」のうち「被保険者等が支払った医療費の額」欄に記載された金額と、

病院の窓口で実際に支払った医療費の額(領収書に記載された金額)が、一致していないことがあります。

というか、ほとんど一致していません。(端数ですが。)

 

これは、社会保険診療に係る医療費について、「医療費通知」に記載の自己負担額(支払った医療費の額)は、

診療報酬点数に単価(10 円)を乗じて算出される医療費の総額に被保険者の自己負担割合を乗じて算出されるため、

10 円未満の金額まで記載されています。

一方で、通常、医療機関等の窓口で支払う医療費の額は、10 円未満の金額につき端数処理(四捨五入)が行われていることから、

不一致が生じてしまいます。

 

ま、違いが生じる理由は分かったとしても、

実際の支払額と、

通知金額とに差があるのは、

なんか気持ち悪いですね。

(僕だけかもしれませんが。)

 

 

Q&Aでは、

「この差額は気にしなくてもいいよ」、

ということが書かれています。

つまり、

「医療費通知」に記載された「被保険者等が支払った医療費の額」に基づいてもいいし、

医療機関等の窓口で実際に支払った金額に基づいて、

医療費控除の額を計算してもいいということです。

 

納税額にはまず影響しないということなのでしょう。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

先月、確定申告の地区相談会ということで、

近くの市役所や市民ホールで、

確定申告の作成のお手伝いをしてきたのですが、

やはり、医療費控除の申請をされる方が多かったです。

(あとは、住宅ローン控除とかも多かったかな。)

 

 

そこで僕が対応した人(おっちゃん)、

すごい怒ってたなぁと、

思い出しました。

 

「医療費通知」がなってない、と。

なんで、10月起算なんや、と。

中途半端に使えねーじゃねーか!!(怒)、と。

 

まあまあ大きな声だったので、

僕が怒られてるんじゃないかと、

何人かの視線を感じました。

(ついさっきまで紳士やったのに。)

 

そうよね、

おっちゃん、

確かに。

なんで10月起算なんだろね。

(毎月発行してもらえるところもあるみたいですけど。)

 

 

「端数違うのも気持ち悪いですよね。」

↑これは、火に油をそそぐようなので

グッとこらえました。

 

 

医療費控除の金額の計算は、

決して「医療費通知」だけで

サックっと終わらせることができるものではありません。

 

けど、「医療費通知」については、

いろいろなところで

まだまだ改善の余地があるんじゃないかなと。

(スケールが大きな話だけど。)

 

行革も

「中途半端に使えねーじゃねーか」

が理由なら前進するかな。

 

こっちが立てば

あっちが立たず

みたいなこともあるでしょうが、

 

なにも起算日を変えなくても

毎月分とか、期間指定で、

皆がネットで手軽にダウンロード、とか。

 

 

そして、

端数。

これについては、

今、誰が、端数が不一致で困ってるんや、

ということですかね。

 

少なくとも、

僕がただ

「端数が気持ち悪い」

と感じてるだけじゃ、

通じません。

 

国税も、どっちでもいいよ。と言っているのに、

端数ぐらい我慢せいや、

ということでしょう。

 

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。