目的からピントがずれてしまっても大丈夫
○○になりたいので勉強する
○○を目的として取り組む
○○はべつに何でもいいのですが、
なりたいこと、
したいこと、
目的(ビジョン、目指すところ)があって、
それを目指して何かに取り組んでいらっしゃる人がいるかもしれません。
いるかもしれません、というよりは、
おそらく、ほとんどの人は、何か目指すところがあると思います。(想像ですが。)
で、その目的に向かって取り組む、
たとえば、税理士として活躍したい、という目的なら、
まずは税理士試験に合格することを目標として勉強に取り組む、みたいなことが
皆さんにも色々とあると思います。
そうして、その取り組みを継続していくうちにありがちなのが、
本来の目的、
いまの例では、税理士として活躍する、ということですが、
その、税理士として活躍する、というところから、
税理士試験の勉強をする、というところに目的に変わってしまっているということが
知らず知らずのうちに、あるかもしれません。
本来なら、
税理士として活躍する、ということを目指していたのに、
いつのまにか、
税理士試験の勉強をする、ということを目指してしまっている、
ということです。
このような例は、
目的を見失っている例として、たまに見かけるのですが、
僕個人の考え方としては、
こういうのもアリかな、
と思っています。
もちろん、完全に目的を見失ってしまってはいけないとは思いますが、
進行中、常にゴールばかりを見ているわけではありません。
一般的に長丁場になる税理士試験だと、
なおさら足元の模擬試験などが目的化してしまうこともよくあることだと思います。
(土、日の自習室の席の確保を目指して部屋に突っ込んでいくことが目的になったりとかも。)
税理士試験の勉強とはべつの、
ほかのことでも同じようなことがあるのではないでしょうか。
何かの事業を営んでいる例で考えてみたら、
日々、商品を売ることに集中していたりだとか。
それで、四半期や月次、また、予算を作成するタイミングで、
あるいは、何らか事業上の重要な判断を行うタイミングで、
いま一度、当社の目指すところをおさらいし直すということもあると思います。
常に目的を認識をしていなくても、
つまり、目的からピントを外して目の前のことにフォーカスしてしまっていたとしても、
その目の前のことが、なにかの”縁”、見えない”線”をつくるきっかけになったりすることもあります。
脇道にそれること自体を勧めているわけではないのですが、
目的からそれてしまったとしても、
それは見えないところでつながっている、
いずれつながる
いつかはつながる
結果につながる
ということがあると思います。
だから、常に目的に集中していなくても、
ピントを外して、いま目の前のことだけに集中していても、
わりと大丈夫だと思っています。
ご覧いただきまして誠にありがとうございました。
いや、それは違う、何をするのにも常に目的を意識しておけ、
というご意見があるかもしれませんが。
これまでの経験から書いてみました。