セルフ多能工化

僕が税理士として独立する前、

 

大学を卒業して、社会人になって、

会社に勤務していたときには、

異動や配置換え、転勤などで、

幾つもの部署、係、担当を、経験しました。

 

それらほぼすべての職場で、

多能工化を進めていたと思います。

 

多能工化については、

仕事ができる人に負荷が集中しすぎないように(平準化)、

組織に継続性を持たせるように(誰かが辞めても困らない)、

社員の能力をあげて異動もしやすいように(組織の流動性)、

などなど、

多能工化にはメリットがたくさんあると思います。

 

組織においては、

たとえ上から与えられた仕事や担当であっても、

自らが多能工になっていく過程を

自分自身で味わえるのは、

そりゃ楽しいことでしょう。

 

また、将来、べつの仕事を担当することができると分かっていれば、

ワクワク感もあるでしょうし。

(実は違ったというときには、へこむこともあったりしましたが。)

 

 

この、多能工化ですが、

独立して一人で仕事をするようになると、

自ら意識して、進めていかなければならないことがかなり多くあります。

 

おいそれと、だれかほかのできる人に

気軽に頼めるものではなかったりするというのもあるでしょうから、

自らの意識が必要になってきます。

 

それと、多能工化というわけではありませんが、

雑務(ハンドソープを買うのとか、電気コードをつなげるのとか)とかも

ほぼすべてを自分自身でしなければなりません。

 

このように、

ほぼ必然的な雑務も含めて、

はじめての行動に、

最初は戸惑いながらも、

コツコツと手を付けていくことで、

自らが多能工になっていく過程を

自分自身で味わえるのは、

今は、そりゃ楽しいことです。

 

生みの苦しみ、

とは言いますが、

仕組みを新しく決めていったり、

何かのはじめてのことにトライするときの苦労は、

多少の失敗や、のちのち軌道修正を味わったとしても、

 

そういった失敗談も含めて、

将来きっと役に立ちます。

どこかで線がつながっていきます。

 

まんがの読みすぎかもしれませんが、

バリバリに強い主人公が

最初から最後まで大活躍しているストーリーなんて

面白くありません。

 

自分のストーリーを楽しくするためにも

これからも、

ひとつひとつ手を付けていくことで、

自らが多能工になっていく過程を

楽しみたいと思います。

 

 

 

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。

 

 

あれしたい、これしたい、と多能工化をしたいのに、

あれをやらなきゃ、これも急がなきゃ、と。

いまいちど、交通整理が必要なときでもあります。