納税者として言わせてもらうと・・・といった表現
ネットなどで、
「納税」とか、「納税者」とか、「税理士」とかいう文字を見かけると、
どんな記事であっても、
職業柄なのか、
僕は、少しは、反応してしまいます。
必ずしもその記事を読むとは限らないのですが、
1~2秒くらいであったとしても、
”パッと見”はしたりします。
そんな、パッと見のときも含めての感想ですが、
あまりたいしたことが書かれていないのですよね。
とくに、
「納税者として・・・」
という文字にであったときには、
・・・以下には、
たいしたことが書かれていないのです。
これは、
受け取る側である僕の印象にすぎないのかもしれないし、
僕の仕事以外のときに見る記事の偏りに問題があるのかもしれませんが、
たとえそうであっても、
たいしたことが書かれていなくて、残念だなぁ、
と感じてしまいます。
残念だというよりも、むしろ、
そこで納税者を名乗らないでほしいという、怒りさえ
感じてしまうこともあったりします。
(それだからこそ興味ありとして表示されるのかも)
僕が納得できないのは、
・納税者として言わせてもらうと・・・
とかいう言葉づかいです。
・・・以下の文章には、
一般的には、何かに対する攻撃や不満であることが多いかなと思います。
最近でもよく見かけました。
ここでは書けませんが。
ときには、
特定の方たちに向けた誹謗や、中傷へと
展開されていることもあったりします。
納税者というものは、
申告納税まではしていなくても、
税金の負担をしている、といったところまで含めると、
国民皆が、なにかしら納税者のような存在です。
・納税者として言わせてもらうと・・・
と書いている人も、
おそらく、ただの一負担者として書いているのだと思えます。
それを納税者というくくりを使って、
あたかも、国民の代表や、正義の代表のような主張を展開する匿名記事を
僕は全然好きになれません。
僕の考え方は、納税者を主語にしたそのような記事の内容とは、
たいてい違った考え方でしたし、
仮に、書かれていることがまっとうなことであったとしても、
納税者というくくりを使って、
勝手に国民を代表して
なにかを主張し(そしてときには誹謗、中傷までも)していること自体に
僕は反感すら覚えてしまいます。
なにかを主張するときには、
納税者をひとくくりにして主語にしないこと。
そして、
納税者を代表したようなへんな誹謗中傷の記事には騙されないこと。
匿名記事にはとくに注意だと思います。
ご覧いただきまして誠にありがとうございました。
僕個人にとっては、
たいしたことが書かれていない、
といった感想になる記事であっても、
その記事に対して相当な心労を感じる方もいらっしゃいます。
納税者として言わせてもらうと・・・
という、正しいとは思えない言葉遣いについて書いてみました。