楽な仕事をしてはいけない
楽な仕事をしてはいけない
〇〇〇業庁のホームページを見ると、
コロナ禍で困っている事業者を支援するために幾つかの制度が設けられています。
僕はそれらの制度のことで、
これまでに何度かお客様のサポートをさせていただいているのですが、
そのうちの一つで、
お客様の開業届(の写し)が必要となるもの、
開業届を添付して申請するものがありました。
開業届も含めて、
準備していただいたほかの書類にも不備などはなかったので、
スムーズに進むものと考えていました。
ところが、
先日、
まさかの差し戻し。
不備があるので、
追加対応をしてください、
との連絡が入りました。
不備の内容を知って僕は驚きました。
そして、窓口にその件で問い合わせをして、二重の驚きが。
話しを聞いてみると、
「開業届に押されている税務署の受理印のインクの色が薄いので、この開業届は公的な書類とは認められません。」
「公的な書類が添付されていない、という扱いとなります。ついては、別の~~公的書類があれば提出してください。なければ、・・・・」
の一点張り。
窓口としては、そう答えるしかないのかもしれませんが。。。
税務署の受理印は、丸い形なのですが、
上段に、○○税務署
中段に、日付
下段に、○○受付
みたいな構造になっています。
ちょうど、○○税務署の部分が
インクが薄くて、文字がかすんでいたのですね。
僕の目にも、たしかに、はっきりとは読み取れません。
○○税務署で写しても同じような濃さでした。
まあ、結果的には、
別の対応でもって、
お客様は、コロナ禍の支援を受けることができる希望はもてたのですが。
感想としては、
楽な仕事をしてはいけない。
ということです。
窓口に向けて言わせていただきたい言葉です。
申し込みを受け付け、審査する側では、
インクが薄いからと、
却下すればよいだけなのかもしれません。
ただ、その却下の判断が、
なんだか軽すぎやしないかと。
こちら側は全力なのです。
その判断の行きつく先、
一人一人に、
どのような人生があるのか
想像していただいているのでしょうか。
もちろん、
その判断をする人たちご自身も、
委託を受けて、
準備されたマニュアルに従って、
いたって忠実に、
職務を遂行していただいているのは、分かります。
根底のところでは、
僕にもそれは分かるのですが、
税務署のインクが薄いから(しかも、ほんの一部分だけです。)
それは公的書類とは認めません。
と声に出して言い切ってしまうのは、
なんだか違うのではないかと。
(税務署までもを見下しているのかと。)
やり取りの間、
僕は、まるで、
機械と話しをしているのかな、
とすら感じてしまいました。
楽な仕事をしてはいけません。
ご覧いただきまして誠にありがとうございました。