愛情をもって見守っていた蝶々の幼虫がさなぎに。

僕のお客様には、

愛情たっぷりの方が、

たくさんいらっしゃいます。

 

仕事への愛情

従業員への愛情

取引先、関係先への愛情

ご家族への愛情

地域、社会への愛情

犬や猫などのペットへの愛情

クワガタへの愛情

などなど、

僕は、お客様のたくさんの愛情に接することができています。

 

お客様のそういった愛情ばなしを聞いたりしながら、

僕も仕事をすることができて、

日々喜びを感じています。

 

お客様の愛情に共感して、

僕自身も、

昔よりは、

愛情深くなってきたのかも、

と感じたり。

 

 

 

今回は、

そんな僕の、蝶々への愛情のはなしです。

 

 

 

うちの事務所のベランダには、

ミカンの鉢植え、

レモンの鉢植えがあります。

 

毎年、その葉っぱがのびてくる頃になると、

僕の気付かないうちに、

蝶々が卵をくっ付けにくるのですね。

 

アゲハ蝶という蝶々です。

 

 

4月の半ば頃には、

米粒よりもちいさな幼虫が動き始めて、

葉っぱを食べて次第に巨大化していき、

つい先日、

とうとう、さなぎになるために、

安全な場所を探して

移動をはじめました。

 

植木鉢の小さな木から、

外に出て行ってしまったのです。

 

 

蝶々は、

卵から、幼虫に、

幼虫から、さなぎに、

さなぎから、蝶々に、

 

それぞれ変身するときが、

蝶々にとっては、もっとも危険なとき。

 

その変身の段階を追うに従って、

蝶々にとっての危険度が徐々に上がっていきます。

 

今の時期は、

ちょうど、

幼虫から、さなぎになるとき。

 

鉢植えの細い木の枝、

ほかの虫や鳥が来るかもしれない、外敵が多いだろう?木の枝で、

さなぎになるよりは、

できるだけ足場の安定した、

ひっそりとした場所で、

さなぎになりたいのでしょう。

 

自然のど真ん中で蝶々が生きのびていくには、

そういう行動をとるのだろうと、

思います。

 

 

しかし、

今いる場所は、

僕の事務所のベランダの鉢植えです。

 

自然のど真ん中ではありません。

 

あの子たちには、

あまり遠くには行かないでほしい。

 

できるだけ僕の目に付くところにいててほしい。

 

そのほうが、より安全だろうと、

僕は思っています。

 

ベランダ伝いに、

隣の部屋のベランダなどに行ってしまったら、

悲鳴とともに瞬殺されるかもしれませんし。

(隣の人が昆虫嫌いかどうかは知りませんが。)

 

 

そんな僕の心配をよそに、

アゲハ蝶の幼虫は、

さなぎになるために、

鉢植えの木から離れてしまいました。

 

1,2日ほど前に、

3匹いた、でっかい幼虫たちは、

皆、

どこかに消え去っていたのでした。

 

 

いったい、

どこに行ったのだろう。。。

 

 

昨年の秋は、

ベランダの端に保管しているスノータイヤの、

銀色のキラキラしたタイヤカバーで、

さなぎになっていて、

 

越冬さなぎの取り扱いに、

僕はずいぶんと、

気を使いました。

 

スノータイヤへの交換のときには、

そろり、そろりと

タイヤカバーを外したりして。

 

 

今回は、

いったい、

どこでさなぎになっているのだろう。

 

僕は、事務所のベランダに出て、

蝶々のさなぎの場所を

探してみることにしました。

 

 

 

 

!!!

 

 

おっと、危ない。

 

いきなり、

さなぎになろうとしている幼虫を

潰してしまうところでした。

 

 

まさか、

こんなところで。。。

 

 

 

 

 

 

おいおい

 

なにが、

自然のど真ん中で生きのびていくため、

安全な場所を選んでいる、

だと?

 

思いっきりカラフルな、

人工物でさなぎになろうとしているじゃないか!?

 

 

 

すでに頭が、ジオン公国のグワジン級大型戦艦みたいな風貌になっています。(by ガンダム)

 

 

ベランダに出られないじゃないか・・・

 

 

僕は、

玄関から代わりのスリッパを

ベランダに持ってくることにしました。

 

 

 

1匹目は、発見したので、

次を探そう。

 

 

ふと思ったのが、

 

もしかしたら、

蝶々の幼虫は、

カラフルな人工物が好きなのかもしれないということ。

 

昨年の秋に見つけたさなぎも、

銀色のタイヤカバーにくっついていたし。

 

 

もしや、

 

と思って、

タイヤカバーを見に行くことにしました。

 

 

いた!

 

 

 

 

こちらからは見えにくい、

銀色のタイヤカバーの裏側に、この子はいました。

 

 

理由はわかりません。

 

 

僕がもしも幼虫だったら、

でっかい岩とか、

コンクリートの壁にさなぎを作ると思います。

 

 

カラフルなサンダルとか、

銀色のカバーでは

さなぎになろうとは思いません。

 

色も素材も、

自然界のものではありませんし。

 

でも、きっと、

なにか、

惹かれるものがあるのでしょう。

 

 

先日、

「バッタを倒しにアフリカへ」

という書籍を読みましたが、

その書籍の中の昆虫博士の観察ぶりを僕が演じてみるとしたならば、

 

次回の、

さなぎシーズンには、

事務所のベランダに、

色とりどり、

カラフルな人工物をたくさん置いてみて、

どの色、どの素材が、

蝶々の幼虫(さなぎ)に好まれるのかを調べてみるのも、

楽しいのかもしれませんね。

 

こういったことへの好奇心が、

何かにのめり込む

きっかけになるのかもしれません。

 

 

いずれにしても、

僕の願いは、

この子たちが無事に蝶々になって

飛び立ってくれること。

 

 

それまでの間、

ベランダのスリッパは、

さなぎに貸してあげることにします。

 

 

 

 

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。

 

今回は、

僕の蝶々への愛情について書いてみました。

 

最後の1匹がまだ見つかりません。

どこでさなぎになっているのやら。

 

無事でいることを祈ります。