源泉徴収することを忘れていたことが判明したときの対応方法

源泉徴収することを忘れていたことが判明したとき

本来なら、給与や報酬などからその支払いの際に源泉徴収をおこなって、それを税務署に納めることとなっているにもかかわらず、

後になって、その処理を忘れてしまっていたことが判明したときにどのように対応すればよいのか、その方法について、見てみましょう。

 

源泉徴収を忘れていたときの対応方法

源泉徴収を忘れていたときの対応には、つぎの2つの方法が考えられます。

 

1.給与や報酬を支払った相手から源泉徴収し忘れていた税額を回収する方法

この方法が会社側の立場からしてみれば本来採るべき方法といえます。

相手が従業員であれば事情を説明して淡々と手続きすればよいでしょう。

次の給与の支払い時に、その分を給与から差し引くなどの方法を採ることができます。

しかしながら、相手が社外の人であるとか、一回限りの付き合いである場合にはトラブルにつながる恐れもありますので、その金額の大きさや回収の手間のほか、相手との親密度なども含めて慎重に判断することが大切だと思われます。

 

2.源泉徴収し忘れていた金額を相手に対する追加の給与や報酬として取り扱う方法

この方法は相手側からしてみれば納得しやすい方法といえます。

しかし、会社側からしてみれば、会社側が負担することとなった源泉徴収税額部分についても追加の給与や報酬として上積みでカウントされることから、できれば避けたい方法なのではないでしょうか。

 

まとめ

源泉徴収忘れの場合の対応方法としては、

  • 相手先から回収する
  • 会社が負担する

の方法があります。

 

ちなみに、源泉徴収税額の納付忘れについては、不納付加算税や延滞税といったペナルティが発生することがありますので、漏れのない手続きをするようにしましょう。

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。

※この記事は、作成時点の法令や経験をもとに概要を記載したもので、記載内容に相違が生じる可能性があります。

また、記事中の特に意見部分については記載者の見解ですので、実際の適用においては必ず個別具体的な内容をお近くの税理士や税務署などにご確認くださいますようお願い申し上げます。