教科書どおりだなと思った体験

税理士になって、

世間では先生と呼ばれる存在になって(そう呼ばれてなくても)、

人から叱られることがほとんどなくなりました。

 

たとえば元請けと下請けとの関係とか、

上司と部下との関係とかのように、

上下関係に基づいて注意を受けることは、

ほぼなくなったといってもよいでしょう。

 

一人所長だからでしょうが、

いちおう、僕のことを立ててくれています。

(次があるかどうかは別として。)

 

まぁ、

上下関係があるような環境で働いていたとしても、

 

もう若手とは呼べないような、ある程度の年齢になってたり、

管理職(ライン)になってなかったり、

四六時中ほっとけオーラを醸し出していたりすると、

 

注意したり、叱ったりする人のほうも疲れるので、

なかなか叱られないでしょうね。

 

これは、「立ててくれている」のとは全く次元の違う別モノですが、

そのような理由で叱られないケースもあると思います。

 

 

 

そもそも、

注意したり、叱ったりするのって疲れますからね。

それくらい自分で何とかしろよ、と心の中で思ってしまう。僕は。

なかなか口にはしないもんです。

 

だから、組織にいて、

ほかの人に注意したり、叱ったりする人は

その組織の中で高い確率で伸びてると思います。

出世してるんじゃないかな。たぶん。

だって、組織活動のためにみんなが躊躇するようなことを言うんですから。

(もちろん的外れでないことが前提ですが。)

 

 

下手したら逆恨みされるし、

自分自身の行いについても後ろ指さされないように律していなきゃならないしね。

できれば、叱らないで進めたいと思うのがその他大勢なんだろうと思います。

 

 

 

よくモノの本で

「自分が年をとってからでも叱ってくれる人のことをありがたいと思いなさい。

年を取るとなかなか叱ってもらえないよ。」

 

みたいなことが教科書的に書かれてありますが、

そんな言葉を読んでも、

 

「そんなの当たり前じゃん」

「浅い言葉だな」

 

なんて思ったりします。

読んだときは。

 

 

でも、

そう思っていても、

実際に自分がそのような(叱られる)場面に出くわすと

確かに教科書の言うとおりだな、

ありがたいな、

と最近は思うようになりました。

 

別に僕がMとかそんなんではなくて、

純粋に「ありがたいな」と感じます。

 

きっとあれは、

著者が経験談を書いているんだと思います。

ハウツー本とかを書くような人が

人から叱られるようなことなんてなかなかないでしょうから。

 

聞いただけ、読んだだけ、では軽い言葉でも、

経験してみれば重い言葉に変わるんだなと。

 

あ。

ここで断っておきますが、

叱られるって、

べつに、

よそ見してて人にぶつかってしまったとか、

水をこぼしてしまったとか、

うっかり物を落として壊してしまったとか、

そんな類のことが理由じゃないですよ。

(当たり前ですが。)

 

そんなことで怒る人とは

秒速でサヨナラすればいいだけですから。

 

そうではなくて、

その人の成長のために叱ってもらっていることを言いますので。

いちおうその辺は誤解なく。

 

 

なんでこんな話をしているかというと、

最近、

僕、叱られたんですね。

僕よりずいぶん年配の人に。

 

たぶん、自分を大きく見せなかったから。

(可能性をないがしろにして、もったいないと。)

 

「大きく考えることの魔術」という、シュワルツ博士の書いた本があるんですが、

僕には刺さるんですね。あの本。

大きく見せなさい。

大きく振舞いなさい。

可能性を信じなさい。

どんどん行きなさい。

って、ざっくりそんな感じだなんですけど、

そのへんのハウツー本とはレベルが全然違うのでおススメなんですが、

その本に書いてあるようなことに対して

注意を怠ったからだと思うんですね。たぶん。

その年配の人から見て、僕の言動が小人に映ったんだと思います。

と思います、って

たぶんなんですよ。

 

だって、

べつに言葉で叱られたわけじゃないんですから。

だいたいは、目でわかります。

 

マスクをしていても

雰囲気でわかります。

もっと言えば、

エーテル体でわかります。

 

 

まぁ、

「ありがたいと思いなさい。」って、

人間忘れやすいから、

しばらくすると、

同じ言葉でもまた軽くなっちゃうんでしょうね。

 

そして、身をもって体験して

また、重い言葉だなと。

 

そして、また軽くなって、

また重たくなって。

以下、繰り返しみたいな感じ。

 

全然次元がちがうけど、

二日酔いも同じで、

そんな感じだろうと思います。

 

軽い感じで飲んじゃって、

ズシン。。。ときて反省して。

また飲んじゃって、みたいな。

 

僕はアル中じゃないから

アル中の気持ちはわからないけど、

アル中になると

ずっと軽くいられるのかもしれないね。

だから中毒っていう病気なんだね。

叱られてズシンとこない人も同じく病気。

そもそも叱られない人も。。。

 

 

叱られたの、

なんだか久々だなぁ、

って思ったんで

教科書を思い出して書いてみました。

 

その通りだなと。

 

そんな感じです。

では、この辺で。

 

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。