今年もつくし(土筆)を食べました。
先日、お客様の事業所を訪問しました。
月例の訪問です。
事業所の玄関で体温チェックとアルコール消毒を済ませ、
ガチャと事務所の部屋の扉を開けて
皆さんにあいさつをするとほぼ同時に、
社長が僕のほうに近づいて話しかけてきました。
「(宮本先生!)待ってましてん。」
「つくし生えてますねん!」
「おもてにびっしり生えてますねん!」
「ほらほら、こっち、こっち。」
と、
今しがた僕が入ってきた玄関を出ていって、
その場所まで先導してくれました。
構内の車両通行エリアを過ぎたあたりの土手の一画に
たしかにびっしりとつくしが生えています。
この事業所の社長には、
春になると僕がつくしを食べるのを毎年楽しみにしていることを
何年か前に話していました。
そのことを覚えていてくれたのでしょう。
税理士をしていて、
このような世間話や趣味の話、
好きな食べ物の話、楽しんでいる習慣の話など、
税金や会計の枠を超えて
いろいろな話を経営者の方とできる環境が
超ありがたいです。
「帰りに好きなだけ採ってってください。」
おお!なんと!
ありがたい!
実は、その数日前から
週に数回の、朝夕の散歩の途中にある花壇?のような場所に
ちょろちょろとつくしが生えてきているのを見かけていたのです。
じゅるっ
食べたいな~
でも、採るには本数が少なすぎるよな~
なんて思いながらその場所を通り過ぎていました。
でも今、
目の前にあるのは
一面のつくし畑!
その日は帰りを楽しみにしながら、
仕事をすすめました。
(早く帰りたかったわけではなく、いつも楽しくしています。)
つくしを食べるのは
僕にとって、
毎年春の恒例です。
勤務していたころは、
職場の近くで
ぜんまいを採ったこともありました。
職場からの帰り道では、
淡竹を見かけたりとか。
道からちょっと奥に入ると、
タケノコやフキノトウも採れるんだとか。
(職場近くの住まいの方からよく頂戴していました。)
元々好き嫌いなく、食べること大好きな僕ですが、
季節モンは特に心が躍ります。
苦味やアクがかえって美味しかったりします。
土の味というか、春の味というか。
(もちろん皆さんに好みはあるでしょうけど。)
それに、
昔を思い出したりもするんですよね。
僕が小学生の低学年の頃。
実家の近くにまだ田んぼや畑がたくさんあった頃。
家族で近くの田んぼのあぜ道につくし採りに行って
みんなで食べたよな~。
だから、僕にとっては、
つくしは、
懐かしい味もするのです。
さて、
訪問先の事業所の帰り際、
経理の女性の方も一緒になって、
つくし採りを手伝ってくれました。
そして、
その日の夜、
早速料理したのがこれです。
(つくしは足が早いもんで。)
つくしのレシピを調べて見ると
いろいろ調理方法があるようですが、
僕は、(今のところ)決まって卵とじです。
さっとアク抜きをして、
塩コショウで炒めて卵でとじるだけ。
プロの料理人ではないので
見た目はグロテスクに映ってますが、
味は期待どおり。
しっかりと、
懐かしい味、思い出の味
がしていました。
まだ食べ物の好き嫌いが残っている娘が
毎年これを好んで食べてくれることが、
春先の僕の満足です。
ご覧いただきまして誠にありがとうございました。