ランチを食べている姿を見るという方法
仮に、気が合わない人、嫌いな人がいたとしても、
その人がランチを食べている姿を見ると、
その人に対する嫌悪感がなくなっていく。
これは僕のオリジナルではなく
ずいぶんと前にある人から教わったことです。
もしかしたら、そのときに教わった内容の正確さは欠いているかもしれませんが、
僕の頭の中には、食事のところは「ランチ」と記載されています。
朝食でも、夕食でもなく、ランチ。
単なる食事ではなく、ランチです。
要は、仕事の合間の食事だということです。
ランチをとって、またお昼からひと仕事するイメージです。
これを聞いたとき、
当時、会社勤めだった僕は
なるほど
と思ったものでした。
組織になると、
全員が一致団結するようなことはまずありません。
特に、組織が大きくなればなるほど、
そのようになってきます。
全員、一人残らず同じ考え方で進んでいければいいのですが、
同じ考え方で進んでいかないようにする、
ということにも利点があります。
組織内で牽制しあうというメリットをとるためです。
そのような組織にいると、
たまたま違う部署に配属になっていたという理由で、
自分の所属する部署と利害関係が対立して、
結果的に、
気が合わない人、嫌いな人ができてしまうことがあります。
もっともこれは、違う部署ばかりではなく、
同じ部署内でも同じように起こりえることだと思いますが。
そのようなときに、
べつにその人のことを嫌なままで過ごしてもいいのかもしれませんが、
嫌だな、という、心のエネルギー、感情のエネルギーを使うこと自体が、
実にモッタイナイ、
無駄だ、
と思ってしまう僕にとっては、
誰かのことを嫌になることすら”イヤ”なのでした。
もっとべつのことにエネルギーを使いたいなぁ、と。
そんなときに、
「その人がランチを食べている姿を見ると、その人に対する嫌悪感がなくなっていく。」
といった言葉を聞きました。
たとえ、気が合わない、嫌いな人がいたとしても、
その人がお昼ご飯を食べている姿を遠目に見ていると、
みんな、毎日毎日がんばって生きているんだよなぁ、
お昼からまたひと仕事するために、ごはんをほおばっているんだよなぁ、
と思えたものです。
しまいには、
あの人も同じ時期に生まれた人間なんだよなぁ、
とかも。笑
朝食の姿を見ることはないし、
夕食の飲み食い酒、は仕事のイメージからは外れてしまうので、
ランチ時がよかったと思います。
だからというか、
僕には本心から嫌いな人というのは、いませんでした。
(思い返せば、そのずっと前からも嫌いな人なんて実はいなかったような気もしますが。)
(ライバル心とか、メラメラ心とか、乗り越える壁とかは、これとはまた別物です。)
あと、付け加えれば、
ランチと言っても、家から持参したお弁当箱のポイントが高かったかなと。
持参弁当だと、その人が誰かのために働いているということも想像できましたので。
もし、ご自身の回りに、
気が合わない人、嫌いな人がいらっしゃれば、
そして、感情のコントロールをしたいと思っていらっしゃるのであれば、
その人がランチをとっている風景を遠目で見てみたら、
と思います。
自分実験のつもりでもよいのでは。
ご覧いただきまして誠にありがとうございました。
いまでは、僕のランチは、ほぼいつも一人です。
本日のお昼は、外食をしました。
外食時の店内の風景や、他のお客さんたちの姿を遠目に見ていて、
ふと思い出したので、書いてみました。
あと、
やかましい食事や、ぺちゃくちゃ音を立てて食べるのは、見たらダメでしょう。
逆効果になると思います。
食事は素朴に美しくありたいものです。