「これでもいい」をスタンダードにしない

「これでもいい。」をスタンダードにしない

 

 

「これでもいい。」

とは、

 

たとえば

領収書をなくしてしまったから、

その記録(出金伝票、メモなど)で代用した、

とか

 

同じような書類が複数あったから、

裏面などに参考事項を記載するのを

何枚か省略した、

とか

 

集計表をエクセルで作成したけど

式のみ間違えていたので

相手方にて式を修正してもらった、

とか

 

色々あると思います。

 

 

 

「これでもいい。」

というのには、

 

「×(ぺけ)ではないけど、本来あるべき姿とは違うからね。」

「仕方がないから、今回はこれでいっとくね。」

「本当は望ましくないので、次回からはよろしく。」

 

ということも行間に含んでいて、

 

グレーな部分が混じっていたり、

時間の都合上、今回限りで先に進めたり、

相手に対して今後の改善を期待したり、

 

といった理由を優先させたいことから、

 

 

表現としては、

「(今回は)これでもいい。」

となっているものです。

 

 

だから、

「これでもいい。」

とは、

 

決して、

「これでいい。」

「これがいい。」

とは同じではありません。

 

似て非なるものです。

 

 

たしかに、

「これでもいい。」

は、

場面によっては

使い勝手が良いこともあります。

 

決して多用するものではありませんが、

色々なモノゴトを進めていくうえで

スムーズにさせる機能も持っています。

 

モノゴトを進めるに限らず、

人間関係においても、

 

「これでもいい。」

は、場面場面で潤滑油になり得るのではないでしょうか。

 

臨機応変に進めることができるとか、

本筋を見失わないようにして期日に間に合わせるとか、

プラスの面があるのは確かです。

 

 

 

が、しかし、

「これでもいい。」には

厄介な面もあって、

 

「前はそれでよかったじゃん。」

「なんとかしてよ、それで頼むよ。」

「なんでダメなの?」

 

ということが起きかねないマイナスの面も持っています。

 

 

ということから、

相手(もちろん自分も)の性格をよく知ったうえで、

「これでもいい。」

を使っておかないと、

 

後々

どんどん黒に近いラインまで

改悪されていく傾向もありえます。

 

 

まるで”子ども”のようなのですが、

どこまでヤレば叱られるのかを試すように、

相手の顔を横目でチラチラ確認しながら

際限なくイタズラや、サボリ、イイカゲン、

を更新していくようなことにもなりかねません。

 

 

 

「これでもいい」を

スタンダードにしないこと。

 

 

「これでもいい。」

 

これは、

自分自身に対する戒めといった面も含めて、

 

使いかたには注意しようと思っています。

 

 

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。