小梅の梅干し作りの続き(土用干し編)
梅干し作りの最終段階
土用干しをしましたので、備忘録として書いています。
前回の「しそ編」では、
塩に漬けた小梅にしそを入れたところまででした。
↓こちら
今回の「土用干し編」では、
土用干しの過程を記録しています。
さて、
前回はこんな感じで終わってました。
塩もみしたしその葉を小梅の上にまんべんなく広げたところです。
2021年7月4日
7月も終わりに近づくにつれて、
晴天の日が続きましたので、
いよいよ土用干しに取り掛かりました。
①2021年7月21日
↑小梅を漬けたビンから、梅としそを取り出します。
いったんザルにあげて梅酢は捨てずにとっておきます。
写真の状態は、ザルにあげた小梅を
今からベランダで干すところの状態です。
(数個、フライングして干し始めちゃってますが。)
竹製の野菜干しの上で干しますが、
専用ネットを使っても良いと思います。
②
箸を使って丁寧に一つ一つ並べるのが基本らしいです。
僕は、途中からまとめてコロコロと転がして広げました。
③
しその葉も干します。
小梅の位置をずらして、しその葉を干すスペースを確保しました。
ネットをかぶせなくても大丈夫でしょうが、
気になるようななら、かぶせてもよいかと思います。
④
小梅としその葉を取り出した後の状態です。
のちのち利用するので、
この梅酢は捨てずに、とっておきます。
この梅酢も太陽に当てておくと、
より鮮やかな赤色になるそうです。
⑤2021年7月25日
天気が良い日が続いたせいか、
梅干しの中の水分が飛んで、
表面がしわしわになりました。
違う角度から写すと、
梅干しの表面にかなりの塩が吹いているのがわかります。
⑥
もう十分に太陽に当てたので、
梅酢に戻しました。
しわしわになった小梅の梅干しが
同じく太陽に当てた梅酢をじわっと吸っていきます。
しその葉も梅酢に戻しました。
⑦
実は、⑥で、梅酢に戻したのは全体の半分だけで、
干したままの状態で小瓶にとっておいたものもあります。
一瞬、表面の白いのはカビ!?と心配になりましたが、
クエン酸が結晶化しているので大丈夫とのことです。
乾燥した小梅はともかく、
水分が吹き飛んだしその葉なんてどうすればいいのでしょう。。。
”ゆかり”という名のふりかけみたいに、
細かくして食べる方法がありそうですが。。。
以上で、土用干しが完了しました。
☆☆☆☆☆☆☆
ここからは余談ですが、
梅干しは、平安時代には保存食としてすでに作られていたとされており、
鎌倉時代には、薬用としても重宝されていたらしいです。
今回の梅干しのように、
昔から人々が作ってきたような食べ物は、
ちゃんと作りさえすれば、
昔の保存状態、
つまり、密封性のあるタッパとか、ラップとか、冷蔵庫とか、
そのようなものがなくても、
まず腐らない食品なんだと思います。
中世の頃なんて、想像するに、
壺か何かに、コロコロと入れて、
適当な蓋をしていただけじゃないでしょうか。
それでも保存食として機能していました。
(たぶん。)
ま、最近の加工食品よりは
劣悪な環境でも、十分に長持ちするということでしょう。
梅干しをネットで調べてみると、
「〇年熟成もの」
とかもあるようですので、
僕も、
熟成させながら、
年月による変化を味わいながら、
少しずつ食べてみたいと思います。
ご覧いただきまして誠にありがとうございました。
そうそう、
3年ほど前に
これはウマい!と膝をつくような
マジウマの梅干しがありました。
梅干しとしては、
はじめて食べた味と食感。
とあるお宅に招待していただいて、
翌朝の朝食のときにでてきた梅干しが
中はしっとり、
外はしっかり、
塩が梅のエキスから白くにじみ出ているような感じのものに仕上がっていました。
しっとり具合、しっかり具合としては、
ちょうど甘納豆のような感じかな。
(もちろん味は梅干しですが。)
ああ、
あの梅干しもう一度食べたいな、
と、今
かなりのときが経ってから
口が、体が、思い出しています。
あのような味のする梅干しは
今までに
あれッきり、一度ッきりです。
僕が作った梅干しは、
今回は小梅の梅干しですが、
次回は、かなり大きめの梅を使って、
僕の記憶の中にある
あのような梅干しを目指してみようと思っています。