〇年早いと言われても気にしない
会社の経理部に勤務していたころ、
僕よりもずっとご年配の方から、
「君が決算するなんて10年早い。」
と言われたことがあります。
それを言われたときは、
僕はまだ経理部に異動になって
1年半とか、
2年目とか、
そんな程度だったと思います。
やっている仕事も、
出納・資金まわりが主体で、
たくさんの(当時はまだ、本当にたくさんの)
口座残高を合わせにいくようなことをしていました。
いまではもうほとんど見かけることがない、
手形とか小切手も大量に取り扱ったり、
その他には、
固定資産(これも半端ない件数)の締めとか、
決算の手伝いもやり始めていました。
なぜ、
ご年配の方から、
「君が決算するなんて10年早い。」
と言われるようなことになったのかは
うっすらとしか覚えていませんが、
おそらく、
僕が簿記1級に合格したことによって
別の部署から経理部に異動になり、
経理部の中ではちょっと注目されていたこと、
それと、
日々の業務をしていく中で
コレは決算のとき(決算整理)はどうするんだろう、などと
ふと疑問思ったことを
”つい先走って”
確認したりしたんだと思います。
それがご年配の方からしては、
少し気に食わなかったのかもしれません。
まだ君の年齢(年数)くらいなら、
目の前の仕事だけをしていればいいのだ、と。
それで、
経理2年程度のペーペーの僕に対して、
「君が決算するなんて10年早い。」
という言葉が出たんだと思います。
↑本人に確認していないので、
あくまでも、たぶんですが。
まあ、
この方にはとても感謝しています。
結局そのひと言で、
僕の気持ちにメラメラと火がつきまして、
決算・税務班の先輩の仕事を自分なりに見て覚え、
班が変って3年目くらいには
ほぼ全体を締めてたんじゃないかと思います。
もちろん、
会社の規模などによって
確認することの
多い、少ない、がありますし、
決算処理・税務処理が
どれだけ単純なのか、
または、
どれだけ複雑なのかによっても違ってきます。
数年のペーペーのときでも締められる会社もあったでしょうし、
(実際その頃はまだ連結も導入してなかったし)
本当に10年(いや、もっと)かかるような会社もあったでしょうし、
いろいろあったのでしょうが、
当時10年かかると言われた会社で
10年なんか、かけてたまるか、
との思いで
僕が突き進めたのは、
「君が決算するなんて10年早い。」
と言われ、
メラメラとしたからだと思います。
実は、当時言われたことで
他にも思い出すことが幾つかありますが、
それらはまたいずれ。
この時の経験があるので、
悔しい言葉を言われたときは
怒ったり、
凹んだり、
情けなくなったり、
様々な感情が生まれることにはなるのですが、
いずれ克服できるので、
いずれ解決するので、
あまり気にしないようにもしています。
というか、
気持ちが少しメラメラとしたほうが、
解決が早まるくらいなので、
むしろ
言われたら喜ぶべきことかもしれません。
逆に、
何を言われても無感覚、無反応だと
ちょっと心配です。自分でも。
なにを言われてもスルー、みたいなのは。
よっぽど飛び抜けているので何にも気にならない(スルー)
というのなら全然良いのですが、
そうでないときが心配です。
僕は自分が心配です。
多少は気持ちがメラメラとした方が
解決が早まるキッカケになったりしますので。
少なくとも、
僕には、
よっぽど飛び抜けているようなモノはないので、
多少メラメラの方が良い結果になると思っています。
悔しがること、
凹むこと、
メラメラの種を見つけることも、
一つの才能かな、
なんて最近では思ったりもしています。
ご覧いただきまして誠にありがとうございました。