まずは基本からコツコツと固めていくのが大事、だけど
基本からコツコツと練習することは
とても大事なことだと思います。
たとえば、
野球であったら、素振りを繰り返すこと、
水泳であったら、バタ足の練習から始めること、
ゴルフであったら、打ちっぱなし場で練習すること、
ダンスであったら、同じステップを何度も繰り返すこと、
歌であったら、呼吸や発声の練習をすること、
車を運転したければ、自動車教習所に通い始めること、
などなど
ほかにもたくさんのことがいくらでも思いつくと思います。
このような基本的な練習を
コツコツと積み上げることによって、
自分の体にその基礎が確立されていきます。
そして、その基礎がゆるぎないものになって
結果として、
上手に野球をプレー出来たり、
速く泳げたり、
ゴルフのスコアがアップしたり、
などなどができるようになってくるものだと思います。
だから、まずは基礎が大事だということは、
皆さんも疑いようがないのではないでしょうか。
税理士だったら、
まずは簿記の仕訳ができるようになるようなことだと思いますが、
簿記論が税理士試験のとっかかり(として多いだろう)であることからも
そのことの大切さがお分かりいただけると思います。
一方で、
それと同じくらい、
いきなり晴れ舞台や、本番みたいなことを経験してしまうのも
僕は大事なことだと思っています。
野球であったら、ピッチャーマウンドに立ってみる、
水泳であったら、いきなりバタフライしてみる、
ゴルフであったら、コースに出てティーショットしてみる、
ダンスであったら、優雅な踊りをマネしてみる、
歌であったら、好きな曲をプロの歌手になったつもりで歌いきる、
車の免許であれば、欲しい車の運転席にすわってハンドルを握ってみる(運転したらダメよ)、
などなど、
目指すところの最終形を最初のうちに、
疑似体験であったとしても、してしまうのです。
もちろん、いきなりうまくできることなんて、
まずないと思います。
(いきなりできる人もいるでしょうが。。。)
でも、最初は全然できなくても、
いきなり体験することによって、
目指すところのイメージが湧きますし、
そのことがより一層好きになったり、
モチベーションが上がったりすることがあります。
少なくとも僕の場合は、
それで、やる気満々になったりしたものです。
ワクワクしてくるので。
そのワクワクが最初にあるからこそ、
基礎を固めるまでの過程が、
なんとなくつまらないと感じることがあったとしても、
自分の将来、未来の光景を想像できるので、
その過程がムダには思えず
楽しさが湧いてくることもあるのだろう、と思います。
僕は、むかし、
税理士試験の勉強を始めたはかりのときに、
税理士会館の建物の中に入っていって、
そこがどんな場所なのか、
どんな人が出入りしているのか、
税理士がどんなイメージなのか、
などををつかむために
館内をうろちょろしていたことがあります。
(もちろん不審者にならない程度に。)
税理士になったら、
ここに出入りするようなこともあるのかな、
とか想像しながら、
ネクタイをびしっとしめて、
背筋を伸ばして、
はたから見たら自分も税理士に見えるのかな、
なんてことを想像して、
税理士になりきったつもりでドキドキしていたものです。
まあ、
実際のところは、
税理士になることがすなわち、
税理士会館に出入りしたりするようなものではないことだと
後になってすぐに分かりましたが。
でも、少なくとも、
勉強を始めてしばらくしたところで、
税理士試験の合格後のイメージをつかんだり、
その後の勉強のやる気を継続したりするのには、
そのことがとても役に立ったと思っています。
特に僕は一般企業勤めだったので、
身近に税理士(所長など)がいたわけではありませんでした。
だから、あくまでも合格後のイメージをつかむために、
ということで、それをやりました。
冒頭には、
基本からコツコツと練習することは
とても大事なことだと思うと書きましたが、
それと同じくらい、
何かものごとを始めるときには、
自らワクワクするような完成形を早い段階で体感しておく、
自らドキドキするような体験をしておくことも
大切なことなんだろうな、と
僕は思っております。
ご覧いただきまして誠にありがとうございました。
ワクワクしなかった、
逆に、やる気をなくしてしまう、
というケースもあるかもしれませんけど。
それも一つの答えなのでしょう。