ブラックな職場においては、有効な能力かも

税理士事務所での勤務はブラックだと言われることがあります。

僕も何度か聞いたり、読んだりしたことがあります。

 

でも、僕には想像でしかその感覚が分かりません。

会社員からいきなり独立してしまったからでしょう。

 

結局僕は、幸か不幸か、ブラック税理士事務所、ブラック会計事務所での勤務経験をすることができなかったのです。(しなかったのです。)

果たしてこれは

ラッキーなことだったのか、

ラッキーなことではなかったのか。

 

僕自身の感覚では、

そのどちらでもあると思っています。

今思い返せばば、ネタのために、ちょっとくらいなら経験しててもよかったかな、とかも。

 

幸い、僕は社会人になってからこれまで、

ブラックな職場を経験したことがありません。

むしろ、優良な職場しか経験したことがないくらいです。

 

こう言うと、それはつまり、

僕自身がブラックを撒き散らしていた張本人であり、

僕こそがブラックを極めていたからこそ、

僕以上のブラックさを、ほかの誰からも感じることがなかった、

などと、勘ぐりされる方がいらっしゃるかもしれませんが、

僕は決してブラック人間ではなかったと思います。

 

そもそも僕にはブラックなことをする権限も勇気もありませんでしたので。

僕をよく知る人は、それを分かってくれると思います。

これは自信をもっていえます。

 

それと、もう一つ、

仮にブラック対応されたとしても、

僕にはそれをブラック認定する能力がないのかもしれないと思います。

まわりから見たらブラックでも、

僕自身にとっては、どこが???

で、何のことでもないとか。

 

 

そもそもブラック企業、ブラック事務所の定義は

どういったものなのでしょうか。

 

厚生労働省のホームページには、つぎのように書かれていました。

 

☆厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、

① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す

② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い

③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

などと言われています。☆

 

厚生労働省では定義は意外にもされていないようですが、

一般的な特徴については、ふむふむ、なるほどです。

③が少しわかりにくいのですが、

特定の従業員に対するいやがらせ、狙い撃ちなどのことでしょう。

 

分解してみると、

  1. 長時間労働
  2. 残業不払い、低賃金
  3. パワハラ横行
  4. 法令無視
  5. いやがらせ

ですね。

 

体、金、心

にダメージを受ける職場がブラックだ、ということなのでしょう。

数字では表現できない、「心」の部分のウエートもかなり高そうですね。

 

 

この、「心」のところに関して、

自分自身の昔のことを、ふと思い出しました。

 

 

それは僕が大学生のとき、

卒業後の勤務先をさがして、幾つかの会社の面接を受けていたときのことです。

就職活動というやつですね。

 

とある中堅商社の最終面接の一つ前の面接でのことでした。

最終面接は社長との挨拶程度だったと思うので、一つ前の面接が、実質的な最終面接だったと思います。

5人ほどの役員クラス、人事部長などからたくさんの質問を受けました。

 

僕自身はその場でいろんな話もできて、楽しかったと思います。

 

その面接の最後に、

真ん中に座っていたコワモテの人が僕に訊ねてきました。

「ほかの会社ではどのような面接を受けてこられましたか?」

「ほかの会社の面接官は、どんな人たちですか?」と。

僕は、

「(いや、他社での面接のことをなんと答えていいのか?、でも、)いままで圧迫面接などされたこともなく、どの会社でもよい面接官ばかりで、楽しく就職活動をしています。」

みたいなことを、答えたんだと思います。

 

・・・!!

 

それを聞いた5人の面接官が一様に驚いていました。

「圧迫面接などという言葉があるのですか!?」

「そんな言葉が学生たちで使われているのですか!?」

と。

 

そして、5人の面接官が一斉に大笑いしだしました。

「あんたの圧迫じゃ、まだまだやなぁ。」

「迫力がたりんわ、わははははー。」

「いや、あんたもやろ、わははははー。」

みたいに、内輪で大盛り上がり。

 

鈍感な僕はそこではじめて、

この面接でこの5人から圧迫を受けていたことに気が付いたのです。

 

そういえば、やけに鋭く追及してきはるなぁ、

僕をたたみかけようとされてはるなぁ、と。

目がこわかったなぁ、と。

 

僕は試されていたのです。

 

 

これは昔の話で、

今の僕はここまで鈍感ではないと願いたいところですが、

 

このような僕自身の鈍感さも手伝って、

もしかしたら僕にはブラック職場を認識する能力がないのかもしれない、

つまり効かないのでは、(あくまでも、「心」の面では)

と思うところがあるのです。

(実際にはどうかわかりませんが。。。)

 

 

ワンピースでの、

ゴムゴムの実の能力者には、ゴロゴロの実の能力が効かない、

ウソップには、ホロホロの実の能力が効かない、

というようなものかな、と思います。

 

 

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。

 

 

ブラック職場は、どんな職場なんだろう、と思い描いていたときに、

ふと、昔の就職活動のときのことを思い出しました。

 

実際に勤めたわけではないのでその会社がどうなのか分からないところはあります。

最終面接までいけたのですが、残念ながら、最終的にはこちらから辞退することとなりました。

 

あと、これに関連して、

自分自身について気になるところがあります。

鈍感な僕自身がブラックな対応(言葉)をされても、べつに大丈夫だと思うのですが、

その逆は、コワいですね。

 

つまり、僕が、鈍感さを知らず知らずのうちに発揮してしまい、

他人に攻撃をしていたとしても、自分では全然気が付かないとかもありそうで。

悪口のつもりはなくても、そう口走っている、とか、しっかりそう書いている、みたいな。

僕には悪気はございませんが、そんなときにはごめんなさい。

いつも気にするようにはしているのですが。

ほら、やっぱりブラックの張本人や、とは言わないでいただきたく。

どうか、そのようなときには、サラリと流していただければと思います。