砂の中では脱皮を成功させるのだ

僕はヤドカリを飼っています。

 

越冬中のヤドカリが2匹。

 

ヤドカリは冬眠はしない(できない)ので、

冬の間はヒーターをたいて

水槽内を温かい環境にしています。

外が寒い冬の季節を、

その温かい環境の中で、越してもらいます。

 

そのヤドカリが、

ここ1か月近く、まったく姿を見せていませんでした。

 

水槽の底に、適度に湿らせた厚めの砂を敷いているので、

そこにもぐっていたのでしょう。

砂にもぐる行動は、

ヤドカリにはよくあることです。

遊びがてら?潜っていることもあるように思います。

 

ヤドカリは、砂の中で脱皮をします。

外敵にさらされにくいので。

だから、脱皮をするこのときばかりは、

真剣に?潜っているようにも思えます。

 

砂の中では、脱皮中でも、

身の安全を確保しやすいのでしょう。

自然界では。

そういった習性の生き物らしいです。

 

脱皮のとき、砂の中では、

いつもかぶっている貝殻からいったん体をぜんぶを出して、

その貝殻のそばで脱皮をし、

それが成功すると、

また、もとの貝殻に体を納めて、

地上へと出てきます。

 

うちのヤドカリを、

いままで観察した上でのはなしですが、

その間、

だいたい2、3週間くらい。かなと。

 

 

ところが、今回は、

1か月近くと、

いつもより長めの”砂潜り”でした。

 

もしかしたら、ヤドカリの身になにかあったのでは、、、

と、僕は少し心配をしていました。

 

脱皮中に、砂を掘り起こすことはご法度なので、

僕は、そのヤドカリがまた元気な姿で出てきてくれるまで、

じっと待つしか術がありません。

 

 

コトコト・・・

 

3日前

 

コトコトと音がするので、

水槽の中を覗いてみると、

そこに、

ヤドカリの元気な姿がありました。

 

水槽内を歩き回るときに、

背負っている貝殻が、

砂の上に置いている流木や、

水槽のガラス面にあたって、

そのときに、

コトコトと小さな音がなります。

 

 

コトコト音。

 

これは、僕にとっては、

とても心地のよい音です。

癒し音ですね。

 

ふふ、

一回り大きく成長しているし。笑

 

 

1か月ぶりに目にすると、

そこには、その間の成長がとてもよく見てとれます。

1か月前と、現在との、

その間の落差が見てとれやすくなるからでしょう。

 

毎日見ているよりも、

ある程度、一定の間隔があるほうが、

その間の成長の度合いが、

僕にとっては分かりやすいです。

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

 

 

お付き合いいただいているお客様ですが、

僕は毎日お目にかかっているわけではありません。

毎日接しているわけではありません。

 

前回お目にかかったときから、

次にお目にかかるまでには、

通常は、一定の間隔があります。

 

一定の間隔があるので、

前回お目にかかったときと、

今回お目にかかったときと、

その間の変化の度合いが

僕には見てとれやすくなります。

 

そして、

いつも、

凄いな、と。

そう思えるお客様がたくさんいらっしゃいます。

 

 

ここでは、

コトコト音

といったような”癒し系”のものではありません。

 

こちらとしても真剣勝負となるわけです。

お客様の目から見れば、

逆に、

僕のほうが砂の中に潜っている状態とも言えるでしょう。ヤドカリ風に言えば。

 

一定期間、僕が砂の中に潜るのは、

いつもいつも遊びがてら、

というわけにはいきません。

 

もちろん砂遊びすることも、それはそれでよいことなのですが、

それと同時に、

僕が脱皮を成功させていることも必要なことだ、

というふうにも思っています。

 

 

 

 

 

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。

 

 

ところで、

うちにいる2匹のヤドカリ。

もう一匹はどこいったの?

となっています。

 

2匹いるヤドカリの、もう一方のほうも、

10日ほど前に砂の中に潜ってしまいました。

 

ちょっと日が経っているので、

どうやら、もう1匹のほうのヤドカリも、

遊びがてらで潜ったのではなさそうな感じがしています。