深夜のチョウチョ救出劇に思った我が家の承継財産

蝶を見つけました。

真っ黒でとても大きなチョウチョ

大人の手のひらサイズくらいです。

クロアゲハのメスだと思います。

たぶん最近では、山に行っても見つけるのは難しくなってるんじゃないかと思います。

 

もうすぐ日付が変ろうとするくらいの深夜

僕の住んでいるマンションの1階ロビーの空間を、その大きいのが飛び回っていました。

 

翌朝がごみ収集なので、前日の夜遅くにたくさんの住人が1階のゴミ捨て場にごみを置きにきます。

僕もそうでした。

 

ゴミ捨ては僕の担当

この座はなかなか譲らせてもらえません。

 

疲れた日の夜遅くのごみ捨ては、

時には心身ともにこたえましたが、

最近では、

むしろ喜んでゴミ捨てに行くようになりました。

 

ゴミ捨てのために1階に降りることを”口実”に、そこから歩いてすぐ近くにある ポケストップ ※ を回すためです。( ※ ポケモンGoのアイテムが入手できる場所のことです。)

足取りは軽い

すべては気から

 

 

さて、

1階のロビーで見つけたチョウチョをなんとかして外に放ってあげたい。

ロビーから外に出すには、まず自動ドアをくぐりぬけて管理人室のある受付スペースへ移し、さらにそこから外へはオートロックの扉を開けて出してやらないといけません。

 

ロビーで延々と飛び回っているのは体力の消耗にしか過ぎないし、もしかしたら”虫”ということで誰かに殺生されてしまうかもしれないのです。

それはとてもかわいそう

 

一度、僕の方に向かって飛んできたので、トンボを指先にとまらせるような感じで手を差し出すと、ふわっと留まってくれました。

「ナウシカ」の気分です。

でも、そのまま外に連れて行こうとすると、また飛び立ってしまいました。

 

ぐるぐるぐるぐるロビーの中を飛び回っています。

 

そうこうしている間に、何人かの住人がゴミ捨てのために僕の近くを通り過ぎました。

一応あいさつはするものの、

深夜に汗をかいてロビーをウロチョロしている住人は怪しさ満開です。

 

 

誰かが帰ってきました。

 

自動ドアが開いて、きちっとしてて感じの良いお姉さんがエレベーターの入り口に向かっています。

僕の怪しい行動を見て、チョウチョの存在に気が付いたようで、

「チョウチョですか?」と

声を掛けてくれました。

 

「あ、はい。」

「逃がしてあげようと思って。。。」

「手で捕まえてもいいんですけど、羽をさわると、、、弱っちゃうから。。。」

 

「うーん、そうですよねぇ。。。」

お姉さんも、それはかわいそうですよね、といった表情で応えてくれました。

 

おねえさんはエレベーターの入り口から引き返して、自動ドアに戻ってドアを開けっぱなしにしてくれました。

「ありがとうございます!」

 

チームプレイはうまくいきそうです!

 

でも、肝心のチョウチョが思うように外に出てくれません。

 

夜遅くに帰ってきたお姉さんをこれ以上引き留めるのも申し訳ないと思って、

「明日の朝、管理人さんが何とかしてくれるかも。。。」

といって、終了宣言をして、”おやすみなさい、さようなら”をしました。

 

お姉さんはエレベーターへ、

僕はポケストップへ。

 

しばらくして、ふとアイデアが思い浮かびました。

 

紙で虫取りカゴをつくって、それでチョウチョを捕まえればいいんだ!

 

近くの郵便受けには、不要な広告用のごみ箱があります。

紙ならたくさんある。

 

僕はちゃっちゃと紙を折って、虫取りカゴを作りました。

 

捕獲を試みると、想像通りにあっさりとチョウチョを捕まえることができました。

素手で捕まえなければ大丈夫

 

ようやく、

チョウチョを外に逃がしてあげることができました。

 

 

僕は、生き物を無駄に殺生しないようにしています。

肉も魚も大好物ですが、大切な命のエネルギーを無駄にしないように、いつも美味しく、残さずに頂くことにしています。

小さいころから教わってきたことなので、それが当然だと思っています。

誰も見ていなくてもできる我が家の教えです。

 

いつも食べ物を無駄に残さないように食べようとするので、受け皿であるお腹も、それにつれて大きく育ってきました。

洋服を買いに行くたびに、スラっとした体形になりたいと何度も思うのですが、「家訓」を理由に、残さずに飲み食いすることとしています。

誇り高き中年腹です。笑

 

 

今夜、チョウチョの命を大切に扱い、外に放ってあげることができました。(ロビーに閉じ込めるよりはマシでしょう。)

 

最高の気分です。

 

こんな時のビールはうまい

 

ぷしゅっ

 

日付も変わって、もう寝ようかというときに、気持ちのいい開放音を立ててしまいました。

 

でも、開けてしまったものはしょうがないです。

 

うん、

しょうがないのです。

 

もったいないから最後まで飲み干すとしよう。

 

うん、

もったいないから、

しょうがない。

 

おやすみなさい。