身銭を切ってでもやるのが良い

以前勤めていた会社は

社内の教育制度がしっかり整備されていたと思います。

 

その会社の教育制度の中の一つに、

資格取得を推奨する制度として、補助金、表彰金制度というものがありました。

 

仕事に直結するような資格の取得に関しては、

会社からお金が出るようになっていたのです。

 

人事が先頭に立って社員の資格取得を勧めていましたし、

社員が取得した資格をデータベース化して

おそらくその後の組織運営に活かしていたんだと思います。

 

 

僕が会社勤めをしてから取得した資格の中には、

日商簿記3級、2級、1級

というものがあるのですが、

 

この資格を取得したときにも

会社からお金が出ました。

 

資格取得当時、

この資格は、僕が所属していた部署の仕事に直結するような資格ではなかったのですが、

制度の適用対象として認めてもらえました。

 

仕事に直結しなかったけど、

例外的に認めていただけたのかどうかは分かりませんが、

会社から認めてもらえたことが嬉しかったのを思い出します。

 

全部で幾らだったか忘れましたが、

1級のときには

確か、3万円を会社からいただけたと記憶しています。

 

その当時は、工場近くの、いわゆる田舎に住んでいて(寮生として)、

近くに通えるような学校なんてものは一切なかったし、

今のようにオンラインでの授業なども全くなかったので、

 

書店で購入した簿記の参考書を読んで、

問題集をひたすら解いていました。

 

ある出版社が、

参考書の解説としてビデオテープの販売もしていたので、

それも補助教材として書店で購入して、

部屋にこもって繰り返し見ていた記憶があります。

(テレビデオという機器で。)

 

ビデオテープ1本で1万円ほどで、

全部で4本はあったはずなので、それだけで4万円。

 

簿記1級合格の表彰金として、3万円を会社からいただけましたが、

実際の出費はそれよりも多かったです。

 

それでも、

お金の損得には全然関係なく、

誰からの指示命令があったわけでもなく、

ただ単に自分自身でやろうと決めて、

勉強をしていました。

 

 

 

 

世の中には、

資格取得制度を採用している会社がさくさんあると思うのですが、

 

このような資格取得のことについて、

また資格取得に限らず、仕事上の勉強のこと全般について、

何人かの人と会話をしていたときに、

 

何度か気になる会話、ひっかかる会話がありました。

 

僕と話をした何人かの人は、

どうやら、

会社からお金が出るか、出ないかで、

勉強するか、しないかを決めていたようなのです。

 

資格取得であっても、

業務上の勉強であっても、

幾らもらえるのか?

が判断材料になっていたようです。

 

 

お金出るの?じゃ、勉強しよっかな。

とか、

受講費自腹なの?じゃ、やめとこ。

とか言ってましたので。

 

その会話の相手に対して

僕はその気になる点について指摘するようなことはしませんでしたが、

残念には感じていました。

 

同じ社内の人について、

その後の数年間、十数年間の

その人の社内での活動や評判をそれとなくトレースしてみてみると、

僕の目から見て、

やはり残念な状況になっていることが多かったように思い出されます。

 

逆に、

自ら進んで、あえて口外もせず、

黙々と身銭を切って何かに打ち込んでいる人は

目覚ましい成績を残していました。

(あえて口外しない方々なので、活躍後に知ることになったのですが。)

 

結局、

目先のお金がでるか、お金がでないかで、

するのか、しないのか、を判断基準としている人はそれ以後あまり伸びず、

 

目先のお金のことは気にしないで、

身銭を切ってでも何かに打ち込んだ人は、

その後ぐんぐんと伸びた(その方は社内でご活躍されてました)ということです。

 

 

べつに簿記の勉強に限らず、

社内で出世するかしないかに限らず、

どんなお仕事をされているかにかかわらず、

 

なにかに興味があるのなら、

身銭を切ってでも始めることをお勧めします。

 

会社で経理をされている方は、

ぜひとも、先に先にと勉強をどんどん進めてみてください。

 

 

 

ご覧いただきまして誠にありがとうございました。

 

 

追伸:

僕自身の自慢気な記事になってしまいましたが、

悪気はございません。

単なる過去の栄光だということで、

さらっと、聞き流していただければ、幸いです。

 

 

追伸2:

会社員(経理職)向けっぽい記事になりました。

僕の記事は、このへんがまだ定まっていないのですよね。